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fuiigo開発ストーリー(8)

2024.11.22

fuiigo開発ストーリー(8)

こんにちは、こちら氷川音響研究所です。

<fuiigo開発ストーリー(7)からのつづき>

重たい物を身に着けるのであれば、背負うのが一番楽という感覚があったので、リュックサック型で何回か試作を行いました。



そして、実際に評価を行う中で、いくつか気づきがありました。
最初から懸念されたことではありますが、ゆったりとソファーにもたれて、映画なり音楽なりを鑑賞しようとすると、背中に違和感が出てしまいます。

また、背中で振動があっても、感じにくい気がしました。
格闘技でも守勢に回るとどうしても、背中を向けてしまいますよね。
きっと、背面は身体を守るために丈夫に出来ていて、振動も感じにくいのでしょう。振動する部分を体の前側の胸やお腹にもってくると、こっちの方が身体に響くようで心地よく感じます。

それから、スピーカーを入れる箱(エンクロージャー)は硬く頑丈でなければいけないという固定概念がありましたが、身に着けるためには、柔軟性のあるエンクロージャーが身体にフィットするので都合がいいのです。
ダメ元で、スポンジやゴムのチューブで試してみました。
意外と問題がありません。しかも、身体に押し当てると振動を感じますが、不自然な感じはありません。これは新たな発見です。材質と容積をうまく選べば、使えるという感触を得ました。

これらのことから、部品配置を背中から身体の前に集めようと考えたのです。

<つづく>