fuiigo開発ストーリー(6)
2024.10.30
こんにちは、こちら氷川音響研究所です。
<fuiigo開発ストーリー(5)からのつづき>
そういうわけで、蛇腹のしかけをネックスピーカーに組み込むことにトライしたのですが、どうしても図体がデカくなってしまうのです。音質を無視すれば、だいぶ小さくできるのですがそれでは本末転倒です。既存のネックスピーカーの多くは2個のスピーカーユニットを搭載していますが、小口径のものを選択していますし、首回りだけで支えることが出来るように軽量化や形状、素材の工夫に努めています。今回、重さや大きさの制約を外して高音質なものを作ろうと始めたのですが、低音振動用ののスピーカーユニットを1個か2個追加するわけですから、首周りだけで重さを支えるのは結構つらくなることが想像されます。そこで、少なくとも2時間の映画を観ても疲れないという条件はつけることにしました。
低音振動用のスピーカーは、振動が自然に感じられ、うまく低音を耳に届けることが出来れば、首元にある必要はありません。そこで、「ネックスピーカー」の形にこだわることはやめました。振動がうまく感じられ、位置と重さを感じにくいような部品の配置を考えることにしました。それは、リュックサックのような形か良いかもしれないし、ショルダーバッグやチェストバッグのような形が良いのかもしれません。
<つづく>