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音作りについて(1)

2025.01.21

音作りについて(1)

こちら氷川音響研究所です。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年はfuiigoの開発ストーリーについて掲載しましたが、音作りに関して、もう少し細かいところを述べていきたいと思います。

一言でに言うと、fuiigoは、臨場感のある音、迫力のある音を再現する音響装置ということを目標においています。そして、身体に装着できることが条件となります。これらを実現するために、重要な要素であり、かつ一番難しい課題は、低音の再現性です。

人間の聴感特性は、1キロヘルツ~4キロヘルツ付近の音は良く聴こえます。そのため、時計のアラームや家電の操作音は1キロヘルツ~4キロヘルツ付近の音をベースに作られています。この範囲よりも、音が高くなるほど、または、低くなるほど、だんだん聴こえづらくなります。

SF映画で巨大生物が歩くシーンがありますが、数十ヘルツ付近の大音量の低音が地響として記録されており、それを大音量で再生することで初めて、恐怖を伴うような臨場感が実現出来るわけです。

そのため、家庭用のサラウンドシステムやサウンドバーには、大口径の低音専用スピーカー(サブウーハー)を付けるなどして、大きな音量で低音を再生できるようにしているのです。

しかし、ウェアラブルスピーカーにおいては、重量と大きさの制約で大口径のスピーカーを搭載できないのです・・・

つづく